kyouikuronbunのブログ

論文の要約をしています

体力や学力またはそれに関連がある論文

 

体力と学力

縦断コホートデータを用いた学童期(中・後期)に おける体力と学力の関連の検討

教研式標準学力検査新体力テストの関係を調べたところ、体力テストの一部項目と学力に関係が見られた。発達による変化も見られた。

 

小学生の体力と学力の関連性

5・6年生を対象に、新体力テストと学校独自の学力テストとの関係を調べた。一部科目に相関がみられた。

 

体力は経済力とは無関係に学力と相関する(2)—交互作用項を加えての検討―

rku.repo.nii.ac.jp

体力と学力の関係性は、体力+経済力と学力の関係性よりも強い。経済力が学力に与える影響は弱い可能性がある。

 

小学校高学年児童における学力と体力,食習慣・生活習慣との関連

jwu.repo.nii.ac.jp

学力と体力(テスト一部項目)には関連がある。学力が高いと、食意識や食行動が高い他、生活習慣が良いなどの結果が得られた。

 

子ども期における「体力」と「学力」の関連性

主観的体力評価と相関があった項目として、克服心・集中力・知の共有が挙げられた。学力をテストによる点数ではなく、授業への態度や意欲と捉えた点で、従来の研究とは異なる。

 

体力づくりと学力向上を目指した学校経営と長期的な効果検証

学校経営に関するものだが、H26からH28にかけて、体力と学力が同じように上昇していた。

 

The relationship between physical fitness and academic achievement among adolescent in South Korea

韓国にて、PAPS(体力)と学力テスト各科目の間には、負の関係が見られた。より高い身体能力のある生徒ほど、より高い学業成績だった。

 

学校要因と家庭環境要因が学力に与える影響力の比較: 低所得国における Heyneman-Loxley 説の検証とその解釈 ─マラウイを事例として─

マラウイでは、学力に影響を与えるのは、家庭環境要因より学校要因の方だった。

 

Effect of Physical Education and Activity Levels on Academic Achievement in Children

活動のレベルによって学業成績が異なる。

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Physical fitness and academic acievement in 3rd and 5th grade students

BMIと特定の力が学業成績と関連を示した。

 

The relationshp between physical fitness and academic achievement in sixth grade students

体力と学業成績について、各スコアと数学・リーディング、また、数学とリーディングに関係があった。

 

 

体力と自尊心

The relationship between physical activity and self-esteem among students of ZARQA education directorate

体力と自尊心には有意な関係が見られなかった。地域特有の要因が絡んでいる可能性がある。

 

小学校高学年児童における自尊感情と運動有能感, 身体的自己評価及び新体力テスト結果との関連

自尊感情と運動有能感、魅力的なからだに有意な関係があり、テストの総合点が高いほど運動有能感の得点が有意に高い。

 

児童における体力と運動有能感との関係

体力の水準と運動有能感の水準との間に正の相関関係がある。体力上位群の方が運動有能感も上位群の割合が高い。

 

学力と自尊心

The Correlation between Levels of Self-Esteem, University Commitment and Academic Performance among Undergraduate Students

学力と自尊心、大学の取り組みと自尊心には、弱いが有意な関係がある。 

 

Self-Esteem & Academic Performance among University Students

学業成績と自尊心には強い正の相関があり、男子の方が女子よりも自尊心は高かった。

 

自己概念

Relationship Of Academic, Physical And Social Self-Concept Of Students With heire Academic Achievement

自己概念と学業成績との関連を調べたが、成績概念のみが関連を示した。

 

Academic Self Concept and Academic Achievement of Secondary School Students

学習自己概念と学業成績の間に有意な関係があり、相関は女子の方が男子より高い。

 

Relationships between self-concept and academic achievement in primary students

学習自己概念と学業成績は、有意に密接な正の相関を持っていた。非学習自己概念は学業成績と有意に相関しなかった。

 

Relationships between academic self-concept and academic performance in high school students

学習自己概念と学業成績には相関があった。合計の自己概念よりも、そっちの方が相関が高かった。

 

自己肯定感

自分を肯定している人ほど、実行能力に関するタスクの成績が良かった。

 

Self-Affirmation Improves Problem-Solving under Stress

自己肯定活動を行うことで、高いストレス下でも、タスクにおいてよい結果を残すことができた。

 

The effect of self-affirmation on sexual prejudice

要約のみだが、自己肯定感が性差別に与える影響について、自己肯定感を構成する要因の違いから捉えている。

 

自己有用感 

The Relationship between Self-Efficacy and Academic Achievement in Adult's Learners

オンラインの学習環境において、自己有用感と学業成績の間には統計的に有意な関係が見られた。

 

The Dark and Bright Sides of Self-Efficacy in Predicting Learning, Innovative and Risky Performances

自己有用感と学習・発想力には正の有意な関係が、リスクのある仕事とは負の有意な関係が見られた。

 

Effects of Self-Efficacy on Students’ Academic Performance

サンプル数が少ないが、自己有用感の高い子どもは低い子どもに比べて、より難しい問題を解けると思っていたり、難しい選択をすることが分かった。

 

自尊心

困難課題の遂行において自尊心は支えとなるか?―顕在的・潜在的自尊心のバッファリング効果の検討―

潜在的自尊心および顕在的自尊心のバッファリング効果は確認されなかった。

 

顕在的・潜在的自尊感情の不一致と抑うつ・不安および内集団ひいきの関連

顕在的感情と潜在的自尊感情と、抑うつ・不安感情・内集団ひいきとの関連は、高ESE群で顕著。低ISE群では内集団ひいきが発生していない。

 

対人的脅威が潜在的自尊心の補償的高揚に及ぼす効果

高い脅威条件のときに、潜在的自尊心は高まっていた。顕在的自尊心に補償的高揚は見られなかった。

 

自分らしくある感覚(本来感)と自尊感情がwell-bengに及ぼす影響の検討

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep1953/53/1/53_74/_pdf/-char/ja

本来感と自尊感情は似て異なる概念で、本来感は抑うつ・不安・人格的成長・人生における目的・自律性・積極的な他者関係に影響を与え、自尊感情は、抑うつ・人生に対する満足・人生における目的・自立性に対しては有意に影響を与え、積極的な他者関係に対しては有意傾向で影響を与えた。

 

本来感

自分らしくある感覚(本来感)とストレス反応、およびその対処行動との関係

本来感と自我同一性は同じようにストレス反応や対処行動と相関がみられたが、本来感の影響が広く見られた。

 

学級雰囲気と本来感と学習意欲の関係性の検討

学級雰囲気がいいほど、本来感も学習意欲も有意に高い。

 

「自分らしくあること」(本来感)と「それを目指すこと」(本来感希求)がストレス反応に及ぼす影響 :規定因としての成人愛着の検討

本来感は多くのストレス反応に影響を与えるが、本来感希求が与える影響は小さい。

 

中学生の本来感の検討—学級風土による違いとの関連から—

本来感や各尺度得点には学年差ではなく性差があり、また、特定の学級で本来感得点等が有意になっており、特徴的な学級で高まる可能性が示唆されたほか、本来感が高いと他の尺度得点も高くなることが分かった

 

集中力

技術教育におけるリスク関連情報の収集― スマートフォンが集中力に与える影響の検討 ―

http://tech.edu.nagasaki-u.ac.jp/tech/energy/home/data/sangi11_2017.pdf

スマホへの通知は依存傾向とは無関係に集中力に影響を与え、依存傾向が高いほど、スマホへの通知により視点が移動する傾向がある。

 

少人数学級

学級規模と少人数学習が学力に与える影響に関するマルチレベルモデル分析― A県3市の小学校算数を中心として ―

考察より、学級規模の小ささは算数偏差値に正の影響を与えているが、少人数学級が等質に編成されていること・非常勤ではなく常勤もしくは教諭の方が効果があることが示された。

 

学級編制と少人数指導形態が児童の学力に与える影響についての調査

国語・算数いずれにおいても、学力の高まりは少人数学級であるかどうかによって説明できないが、現行を下回る基準による学級編制を継続した方が学力が高まるという示唆が得られた。